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Interview

資金繰りの暗闇から抜け出し、
EXIT戦略を見据えるまで

——TG社創業者・S氏インタビュー

インタビューに答えるTG社創業者

「ずっと下を向いていた」——経営者の視線が変わるまで

特許技術を持ち、大手企業との取引実績もある。プロダクトとしての独自性は誰もが認める。それでも、経営者はずっと下を向いていた。

TG社創業者であるS氏は、コロナ禍の直撃を受け、資金繰りに追われる日々の中で、本来の強みである「0→1のものづくり」にさえ集中できない状態に陥っていた。

そこに伴走したのが、株式会社インテルメッゾ(以下IMZ)だ。資金調達の支援から始まり、金融機関との交渉、事業計画の再構築へと支援の幅を広げていく中で、S氏の表情は確かに変わっていった。

「最初の頃と比べると、全然顔色も違いますし、笑顔がちゃんと出てるんですよね」——そう語るとき、それは単なる励ましの言葉ではない。経営者の「前を向く力」を取り戻す支援が、いかに事業成長の根幹を左右するかを示す、リアルな変化の記録だ。

コロナが奪ったもの——「計画が全部狂った」

S氏がTG社を立ち上げた当初、シードラウンドで個人投資家から相当規模の資金を調達することに成功していた。特許技術を持ち、決して悪くない出発点だった。

しかし、コロナ禍がすべてを変えた。

オープンしたてのときに、営業停止を余儀なくされたり、開発などもストップしてしまったりっていうところで、かなり計画が狂ってしまって

店舗ビジネスやハードウェアビジネスという、キャッシュフロー管理が難しい2つの事業を同時に抱える中で、コロナの直撃を受けた。調達した資金は底をつき、次の手を打とうにも、資金繰りに追われて時間も思考も奪われていく。

一人取締役で業務委託のメンバーでやっていたときに、僕自身が全部できるわけじゃなくて、なかなか手が回らず、最終的には資金繰りに時間を取られてしまい……

S氏自身が認めるように、経営全般への「才覚」は自分の強みではないという自覚があった。0→1のプロダクト開発は得意でも、金融機関との交渉や財務管理は未知の領域だった。

当時のS氏の状態をこう振り返る。

本当に首が回ってなかった状態で、ずっと下しか向いていなかったんですよ。0→1やらせたらピカイチなのに、ずっと下向いてゼロから一を作ることすらできてなかった状態で、もう悲壮感漂ってる状態だったところが最初の出会いの頃なんです

「お金はこっちに任せて」——伴走支援が経営者の視線を変えた

IMZとの出会いのきっかけは、とある共通の取引先の会社からのご紹介だった。経営支援の一環として、IMZとS氏は出会うことになった。

入口は資金調達の支援だったが、支援の内容はすぐに多岐にわたるようになった。

金融機関さんに対するコミュニケーションも全般、今お任せさせていただいている状況で、逆にそれまでは、まともに金融機関さんとコミュニケーションできていなかったなっていうぐらい……金融機関さんに対しての事業計画書の作り方から、提案の仕方から、そういうところを今学ばせていただいています

S氏が特に評価するのは、「歯に衣着せぬ物言い」だ。

すごく厳しい意見をちゃんと言っていただけるところは、事業の特性も含めてなんですけど、ズバッといただけるような頼もしさは日々感じています。創業者なんで、言われなくなったりするポジションであるんですけど、いい意味でも関係なく、わしわし痛いところを言っていただける

さらに、金融機関の内側の論理を知り尽くした交渉力も、大きな支えになっている。

金融機関さんの担当者が抱えているご事情であったり、インセンティブであったり、社内事情みたいなところも含めて交渉をいただいている姿を見ると、さすがだなというか。今まで資金調達であったり金融機関さんとのコミュニケーションが全然弱い部分だったので、そういうところを補完いただいているという意味で、すごく心強い

IMZが繰り返しS氏に伝えたメッセージは、シンプルなものだった。

もう下向いていても何も変わらないから、お金はこっちに任せて、売り上げを作るほうに専念してくださいっていう話を何回もしていて

その言葉が、少しずつ効いていった。資金繰りの不安が薄れ始めることで、S氏の意識は本来の得意領域へと向かい始めた。

お金が入ってくるであったりとか、その部分の心配がやっぱり消え始めてくるっていうところで、本当に前向いていただけるようになってきて、それで今、しっかりこういうようなビジネス上の次の手を打っていくみたいなところにもう専念してもらえるような状態にはなってきている

アイデアが溢れ出す——新プロダクト構想とEXITへの道筋

前を向けるようになったS氏の頭の中では、止まっていた構想が再び動き始めている。
IMZはこうした事業再生の先に、明確なゴールを見据えている。

エグジットっていうところも見据えながら進めていくっていうところも、今後はできるんじゃないかなっていうのもあるので、バリエーションの向上っていうところは今後必須になるかなというところですね

同時に、S氏個人の経営者としての成長も、支援の重要な柱として位置づけている。

経営が得意ではない中でちゃんと経営者として振る舞ってもらって、対外的・社内的なところも含めての、いわゆる一流の経営者みたいなところになっていただきたいっていうのは本当に思っているので。そこを全部支えていきながら、一つ一つ積み上げていって、売り上げも体制も含めて一緒にやっていければ

S氏もまた、その期待に応えようとする意志をはっきりと示す。

背中を付け合わせてくださいっていうのは僕から。頑張りますんで、見捨てないでください、っていうのはお伝えしておきたいです

まとめ——「お金の不安」を取り除くことが、経営者の本領を引き出す

S氏のケースが示すのは、優れたプロダクトと卓越した0→1の能力を持つ創業者であっても、資金繰りの不安が経営者の思考を支配してしまえば、本来の力は発揮できないという現実だ。

IMZによる支援の本質は、単なる「資金調達の代行」ではない。金融機関との交渉を引き受け、事業計画の構築を共に行い、経営者が本来集中すべき領域に向き合えるよう、経営の土台そのものを整えることにある。

スタートアップ経営者にとって、「自分が苦手な領域を誰かに任せる」という判断は、思いのほか難しい。しかし、その一歩を踏み出したとき、下を向いていた視線は確実に前を向く。

EXIT戦略を見据えながら、新プロダクトの構想を練り、大手企業との取引を広げていく——かつて「悲壮感漂っていた」経営者の現在地は、まったく別の景色の中にある。

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